
ショパンコンクールを観よう!
先日ショパンコンクールが開催されました。
50年前の内田光子さん(2位)ぶりの快挙ですね~!
私の周りの音楽関係者はみんな盛り上がっておりました。
いまだに私も余韻に浸っております~。笑。
生徒さん方には「ショパンコンクール観てくださいね~」などと声を掛けたりしてますが、
ショパンを初めて聴く方にとってはなかなかピンと来ないかもしれないですよね。
なので今回は私なりの見どころを紹介したいと思います。
まずは、ショパンコンクールとはなんぞやというところから。
・国際音楽ピアノコンクールの中では世界最古
・音楽コンクールの最高峰
・5年に1度
・「世界三大コンクール」と称されている(ロシアのチャイコフスキー国際コンクール、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクール)
・出場資格は16歳以上30歳以下(どんなに頑張ってももう出られない・・)
・審査
予備審査 – 書類提出(国際的に著名な教授かピアニストの推薦状と音楽歴)、DVD提出
予備予選 – 現地演奏(開催期間前)
一次予選 ※87名
二次予選 ※45名
三次予選(準本選) ※23名
本選 – ピアノ協奏曲 ※12名
※は2021年の出場者数
Wikipediaから拝借
簡単に言うと、一般の人は出場したくても出られないということです。
今回1次予選を日本人8名も通過しています。すごいですねー!
人気ユーチューバーの角野隼斗さん(かてぃんさん)は再生回数がとんでもないことになってました。笑。この方はクラシックだけでなくポップスやジャズなんかも弾けるし、曲のアレンジもできるし、それになんと東大出身だっていうから驚きです。トイピアノでの演奏も話題になってました。
↑名前のところにもリンクを貼りましたが、以下に見どころと一緒にまとめておきます。
ショパンの曲の中でも有名な「英雄ポロネーズ」です。
この曲はショパンの祖国ポーランドの人たちが大好きな曲らしいです。
そんな曲をポーランドの耳の肥えたお客さんの前で弾くって、結構なプレッシャーだったんじゃないかしら?と想像しながら聴くのもよし。
「マズルカ風ロンド」
マズルカというのはポーランドの国民舞踊で、ロンドはテーマ(主要なメロディ)が何度も繰り返される回旋曲という意味。本来2拍子系のロンドと、ポーランドの民族舞踊である3拍子のマズルカを融合させようとしたらしい。wiki
装飾音やトリル(細かい動きの音)を多用していて、反田さんの音色がまたきらびやかで心地がいいのです。お気に入りの曲になりました。
反田さんは今回のコンクールに向けて、キャラづくり(髪を伸ばして「侍」に)したり、体づくり(日本人は音色が華奢だと言われているがそれを乗り越えるために筋肉を脂肪に変えて今回ベストな状態で臨んだそうです)したり、数年前からポーランドのショパン国立音楽大学に在籍して学んだそうです。今回の2位という結果に対して、「自分で作る学校の生徒から1位を輩出したい」と言っていました。。。周りを見ててもそうだけど、できる人というのは行動力とエネルギーが違う気がします。。経営者でもやってけそ・・。
すごっ!!(最近娘が年長さんたちの影響を受けて「すご!」とか「ズコー!」とかよく言ってるので自然に出てしまう・・)
「スケルツォ Op. 54」
スケルツォとはイタリア語で「冗談」を意味するらしく、「ユーモアのある」みたいなニュアンスですかね。
この曲まあまあ長いんですけど、ほんとに最後の最後まで一音一音丁寧に美しく弾く方だなーーと感心しかしません。なんか音楽そのものももちろん美しいのですが、その集中力に胸を撃たれました・・・泣。
「プレリュード」
前奏曲という意味。短い曲が24曲の曲集として出版されています。
短いとはいえ、、、全曲弾くのは相当な集中力が必要だと思います。。
有名どころだと7番。概要開いて9:39に飛ぶと聞けます。
小林愛美さんは前回も出場してファイナリストになってます。
↑にも書いたように、予選が何度もあって弾く曲数もかなりあるうえ、約1か月緊張した状態が続くわけです。それを2度も・・・ そして今回4位という結果も出して・・・泣。
すごっ!!
もちろんこの2名以外の演奏も、本当に素晴らしいものばかりです。
子供たちにはどんどん聴いてほしいですね。
流しっぱなしでもいいので!
やっぱり、たくさん聴いて影響を受けて、こうしたいあーしたいと思えるようになると
本人が練習の意義を理解するきっかけになりますし、
逆にそれがないとピアノの楽しさや厳しさの本質を知る経験はできないといっても過言ではない気がします。
クラシックに限らずどんなジャンルでもいいと思います。
ミュージカルの舞台を観に行ったり、好きなアニメを映画館で観てみたり。
料理上手な人がいろんな料理をたくさん食べているのと同じで、どんどん音楽に触れてほしいなと思います。
美味しさを知らなければ作れない☆
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